桜の時期にはお城と桜を同時に楽しめる場所として県内外から多くの観光客が訪れる小田原。
しかし、城址公園内でゆっくりと飲食できるようなテーブル・イスなどの設えは少なく、
人が溢れてかえってしまっている状況でした。
そこで、これまであまり活用されていなかった弁財天通り沿い史跡整備予定地の芝生で
くつろげるような設えと、飲食できるようキッチンカーを設置し、観光客の方や地元の方など多くの方が
桜の時期にゆったりと楽しく過ごせる空間を作りたいとこの実証実験を企画。
かつてこの場所が小田原城の蓮池だったことにちなんで蓮の葉や花の形のマットを製作し、
くつろぐだけでなく、史跡ならではの歴史的背景を感じられる設えとすることで史跡に対する理解の醸成にも取り組みました。
また、キッチンカーの出店については今後の持続的なエリアマネジメントにつなげていくため、
活動の原資となる出店者への負担金の設定等、収益化の実験も併せて行いました。
桜の開花時期が遅れてしまったり、期間中天候が優れない日が多かったりという影響がありましたが、
桜が開花し天気に恵まれると世代を問わず多くの方に蓮の葉マットでくつろいでもらえる様子が見られ、
「史跡のある“まちなか”ならではの楽しい日常」を象徴するような光景が広がりました。